
ahamo(アハモ)は台湾で追加料金なし・申し込み不要で使えます。データローミングをオンにするだけで、日本国内と合算30GBまでそのまま通信可能です。この記事では、台湾での設定方法、15日制限などの注意点、ギガが足りないときの対策、ローミング先キャリアと周波数帯まで、実際に台湾でahamoを使った筆者が解説します。
ahamo(アハモ)は台湾でそのまま使える!設定方法・30GBの注意点・繋がるキャリアまで実体験で解説
ahamoは台湾で追加料金なし・事前申し込み不要でそのまま使えます。やることは、台湾に着いてからスマホのデータローミングをオンにするだけ。日本国内の分と合算で30GBまで、日本にいるときと同じ感覚でデータ通信できます。
私も実際に台湾でahamoを使いましたが、現地キャリア(中華電信)に自動接続され、台北市内では下り52Mbps出ていました。プリペイドSIMの購入もポケットWi-Fiのレンタルも不要で、空港に着いた瞬間からスマホが使えます。
ただし、15日を超える滞在では速度制限がかかる、大盛りオプション加入中は制限の解除ルールが異なる、国際電話は着信にも料金が発生するなど、知らないと損する注意点もいくつかあります。
この記事では、台湾での設定方法、30GBの残量の考え方、ギガが足りないときの対策、注意点、ローミング先キャリアと対応周波数帯まで、実体験を交えて解説します。
ahamo(アハモ)を台湾で使うときの基礎知識
ahamoが台湾で利用できると何が嬉しいの?どういうメリットがある?
- 追加料金なしで、日本国内・台湾あわせて30GBまで使える
- 台湾でも日本にいる時と同じようにデータ通信できる
- 現地で販売されているプリペイドSIMカード(旅行者向けSIMカード)を購入しなくて済み、SIMカードの入れ替え不要、SIMカード紛失のリスクが無くなる
- レンタルのポケットWi-Fiが不要になり、旅行が身軽になる
- 携帯電話番号が変わらないので、台湾にいるときに日本からの通話やショートメッセージも受け取れる
事前準備不要、申込不要で日本にいるときと同じように台湾で使える
台湾でahamoのSIMを利用する際に、事前の申し込みや手続きは不要です。「データローミング」をオンにすれば台湾でも使えます。
台湾だけでなく91の国・地域で使えます。日本人の渡航先約98%のエリアをカバーしています。
日本にいるときに、「利用日は◯月◯日から◯月◯日まで、地域は台湾で・・・・・」のような利用予約、台湾についたらアプリから課金する、などの手続きは一切不要です。
台湾の空港に着陸して「電波を発信する機器をご利用いただけます」アナウンスが流れた後、機内モードをオフにすれば、日本にいるときと同じようにデータ通信できます。
ドコモが提供している海外パケット定額サービス「世界そのままギガ」(台湾なら1時間200円、24時間980円など)や「世界ギガし放題」は、ahamoでは利用できません。ただしahamoはそもそも申し込み不要・追加料金なしで30GBまで使えるため、これらのサービスを申し込む必要自体がありません。ドコモからahamoに乗り換えた人は、海外利用の仕組みが変わっている点を覚えておきましょう
台湾での通信速度は?実際に使ったら下り52Mbps出ていた

私が実際に台湾でahamoを利用したときのローミング先は、ずっと中華電信(台湾最大のキャリアで、日本でいうドコモに相当します)でした。台北市内での速度計測では下り52.57Mbps出ているタイミングもあり、地図・SNS・動画視聴まで日本にいるときと変わらない感覚で使えました。
台湾旅行中に圏外になって困ったこともありません。ローミング先のキャリアや対応周波数帯について詳しく知りたい人は、記事の最後で解説しています。
Google Pixel 7にahamoのeSIMを入れて利用しています
台湾でも月30GBまでは速度制限なく利用可能だが、月30GBは日本と台湾で共通利用
台湾でahamoのSIMを利用してデータ通信を利用する場合は、データ容量30GBまでは速度制限なく利用できます。
なお、「30GB」は国内と台湾で共通利用となります。たとえば日本国内で20GB利用した状態で台湾に行った場合、台湾で利用できるのは10GBになります。
30GBを超過した場合、通信速度は送受信最大1Mbpsに制限されます。国内同様に月間データ容量の追加購入で速度制限は解除されます。ただし、台湾でのデータ通信利用月に大盛りオプションに加入している場合、当月末まで解除されないのでご注意ください。
テザリングは30GBまで利用可能。大盛りオプション契約時でも30GBまで
テザリングは台湾でも利用可能です。ただし、海外で利用できるデータ容量は大盛りオプション契約時でも30GBまでです。ホテルでPCを繋いで仕事をする予定の人は、この上限を頭に入れておいてください。
ローミング先を切り替えても追加料金なし
ローミング先を手動で変更しても追加料金が請求されることはありません。たとえば、中華電信の電波が悪いときに手動でローミング先を台灣大哥大に変更しても追加料金はかかりません。切り替え方法は次の設定方法の章で解説します。
台湾で使うときの設定方法
台湾で利用するときは端末側の「データローミング」をオンにすること
台湾の空港に到着したら、AndroidスマホやiPhoneで、「データローミング」をオンにしてください。
iPhoneの設定方法
iPhoneの場合は、「設定」 ⇒ 「モバイル通信」 ⇒ 「通信のオプション」 ⇒ 「データローミング」からオンにしてください。
Androidスマホの設定方法
Androidスマホの場合は、「設定」 ⇒ 「ネットワークとインターネット」 ⇒ 「モバイルネットワーク」 ⇒ 「データローミング」からオンにしてください。
帰国したら端末側の「データローミング」をオフにする
台湾から帰国したら、データローミングをオフに戻しておきましょう。行きでオンにしたときと同じ画面から切り替えられます。
オンのままでも日本国内では通常どおりドコモ回線で通信するため料金面の実害はありませんが、次回の海外渡航時に意図せずローミング通信が始まるのを防ぐため、使わないときはオフにしておくのが習慣として安全です。
データローミングって何?
データローミングを簡単に言うと、ahamoのSIMカードを入れたスマホで、渡航先の携帯電話会社の回線を使ってデータ通信を行うための機能のことです。台湾に旅行に行ったときは、ahamoのSIMカードのまま台湾のキャリア回線が利用できます。
| モバイルデータ通信がオン データローミングがオン | モバイルデータ通信がオン データローミングがオフ | |
|---|---|---|
| 電話 | 利用可能 | 利用可能 |
| SMS | 利用可能 | 利用可能 |
| インターネット | 利用可能 | 利用不可 |
| 地図 | 利用可能 | 利用不可 |
| メール | 利用可能 | 利用不可 |
| LINEなどのSNS | 利用可能 | 利用不可 |
ローミング先の手動切替方法
基本は自動で接続されるので操作は不要です。電波の悪い場所で別のキャリアに切り替えたいときだけ、次の手順で手動選択してください。
iPhoneの場合は、「設定」→「モバイル通信」→「ネットワーク選択」をタップし、「自動」をオフにして利用したい携帯電話会社を手動で選択してください。
Androidスマホの場合は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「ネットワークを自動的に選択」をオフにして利用したい携帯電話会社を手動で選択してください。
帰国前や別の都市に移動するときは、「自動」に戻しておくのを忘れずに。手動選択のままだと、選んだキャリアの圏外エリアで通信できなくなります。
SIMロック解除手続きは不要だが、不安なら手続きを
ahamoで海外ローミングを使用するときにSIMロック解除手続きは不要ですが、どうしても不安なら台湾に行く前にSIMロック解除手続きを実施しておくことをオススメします。
なお、台湾の旅行者向けプリペイドSIMを使用する場合は、スマホのSIMロック解除手続きが必要です。
台湾で使えるギガは「30GB」ではなく「30GB-日本で使った分」
ahamoの30GBは日本国内での利用分と合算です。つまり台湾で使える量は、正確には「30GB-出発までに日本で使った分」です。「30GBもあるから余裕」と思っていたら、月末の渡航で実は残り5GBしかなかった、というのが一番ありがちな失敗です。
出発前にahamoアプリで残りギガを確認する
ahamoアプリを開くと、トップ画面に当月の残りデータ量が表示されます。出発前に必ずここを確認してください。判断の目安は次の通りです。
- 残り10GB以上:3泊4日程度の台湾旅行なら、地図・SNS・LINE・写真のアップロードまで含めて基本的に困りません
- 残り5GB前後:地図と検索中心なら足りますが、動画視聴やテザリングは控えめに。ホテルのWi-Fiを併用しましょう
- 残り5GB未満:足りなくなる可能性が高いです。現地で1GB550円のデータチャージを使う前提でいるか、月初の渡航にずらせるなら翌月1日にギガがリセットされてから渡航するのも手です
私が台湾でahamoを使ったときの消費実感
私が台湾旅行でahamoを使ったときは、Googleマップでの移動、夜市や店の検索、LINE、SNSへの写真投稿という使い方で、1日あたり1GB前後の消費でした。ホテルではWi-Fiに接続していたため、動画やアプリの更新はそちらでまかなっています。この使い方なら、3泊4日で消費は3~5GB程度です。
逆にギガが一気に減るのは、動画の視聴とテザリングです。特にPCを繋いで仕事をすると1日で数GB消費することも珍しくないため、出張や長期滞在の人は残量に余裕を持たせてください。
なお、ギガが十分残っていても、海外での利用開始から15日を超えると最大128kbpsに制限されます(詳細は注意点の章で解説)。2週間を超える滞在では、残りギガとは別にこの制限が先に来る点に注意してください。
台湾でギガが足りないとき・不安なときの対策
【対策①】ホテルや公衆Wi-Fiを併用してギガを節約する
動画視聴、写真・動画のクラウドバックアップ、アプリの更新など、通信量の大きい作業はホテルのWi-Fi接続時にまとめて行えば、ahamoの30GBをかなり温存できます。
また、台湾は政府や自治体が無料の公衆Wi-Fiを提供しています。登録や事前申請は不要で、外国人旅行者もそのまま接続できます。
台北市内なら、台北市が提供する「Taipei Free」(SSID: TPE-Free)が使えます。MRT(台北メトロ)の駅や、市政府庁舎・区役所・図書館・病院などの公共施設で、認証不要・時間制限なしで利用できます。
台北以外では、中央政府が提供する全国版の公衆Wi-Fi「iTaiwan」(SSID: iTaiwan)があります。政府機関・観光地・交通拠点など全国5,000ヶ所以上で利用でき、2020年7月から登録不要になりました。帯域は1Mbps程度なので、地図やメッセージの確認向きです。桃園国際空港や松山空港などの主要空港でも無料Wi-Fiが提供されています。
ahamo公式によると、無料Wi-Fiに接続しているつもりでも、データローミングがオンのままだとローミングによる海外データ通信が発生し、30GBが消費される場合があります。Wi-Fiだけで通信したい時間帯は、機内モードをオンにしてからWi-Fiだけをオンにすると確実です
なお、公衆Wi-Fiは誰でも接続できる回線のため、ネットバンキングやクレジットカード情報の入力は避け、ahamoのモバイル回線側で行いましょう。
【対策②】30GBを使い切ったら1GB550円のデータチャージで通常速度に戻す
Wi-Fiで節約してもなお30GBを使い切って最大1Mbpsに制限された場合は、ahamoサイトの「データチャージ」から1GBあたり550円(税込)で利用可能データ量を追加できます。購入すると通常速度に戻ります。数GB程度の不足なら、これが一番手っ取り早い方法です。
ただし、大盛りオプションに加入している月はチャージしても当月末まで速度制限が解除されない点と、15日制限(最大128kbps)はチャージでは解除できない点に注意してください。
ahamoを台湾で利用するときの注意点など解説
15日間以上経過すると通信速度が最大128kbpsになる
ahamoは、海外で最初にデータ通信を利用した日(日本時間)を起算日として15日経過後の日本時間0時以降に、通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。
15日間の滞在中にahamoを10GBしか利用していなくても、15日間経過すると最大128kbpsに速度制限されます。使ったデータ量ではなく、経過日数で制限がかかる仕組みです。
この速度制限は、日本に帰国してデータ通信を行うまで解除されません。台湾滞在中に550円支払ってデータチャージしても解除されません。月をまたいでも15日以内ならセーフです。
具体例で確認しましょう。日本時間4月1日に台湾でデータ通信を開始した場合、4月15日までは通常どおり利用でき、4月16日の午前0時(日本時間)から速度制限がかかります。
自分が今どういう制限状況にあるかは、ahamoアプリまたはahamoサイトにログインすると確認できます。長期滞在中で「急に遅くなった気がする」というときは、まずここを見て15日制限に達していないかチェックしましょう。
大盛りオプション未加入の人は、30GB超過後は最大1Mbps。チャージで解除できる
大盛りオプション未加入の人は、国内外あわせて30GBを使い切ると通信速度が最大1Mbpsに制限されます。この速度制限は、データ量を追加購入(1GBあたり550円)すれば解除されます。
たとえば国内で10GB使って渡航した場合、台湾では20GBまで速度制限なしで利用でき、使い切ってもチャージすれば通常速度に戻せます。ルールがシンプルなので、未加入の人は「残りギガを確認して、足りなくなったらチャージ」とだけ覚えておけば大丈夫です。
大盛りオプション加入中の人は、海外で使えるのは「海外利用分30GBまで」。超過するとチャージでも解除不可
大盛りオプション(110GB)加入中の人の海外利用は、未加入の場合とルールが異なります。ahamo公式FAQによると、月間110GBの範囲内で、海外で利用したデータ量が30GBまでは速度制限なしで使えます。
たとえば国内で10GB使って渡航した場合、台湾では30GBまで速度制限なしで使えます。110GBの残りは十分あるため、海外枠の30GBがそのまま上限になります。台湾での利用が30GBを超えると通信速度は最大1Mbpsに制限され、未加入の場合と違い、この制限はデータ量を追加購入しても当月末まで解除できません。
一方、国内で90GB使って渡航した場合、台湾で使えるのは20GBです。110GBの残りが20GBしかないためです。この場合は海外利用分がまだ30GBに達していないので、残り10GB分まではデータ量の追加購入で速度制限を解除できます。
つまり大盛り加入中の人は、「110GBの残り」と「海外利用分30GB」の2つの上限のうち、先に達した方で制限がかかります。チャージで解除できるのは110GB側の制限だけで、海外利用分30GBの制限は当月末まで解除できません。台湾から帰国した後は、110GBの残りを国内で通常どおり利用できます。たとえば国内3GB+台湾17GBで帰国した場合、合計20GB消費なので、残りの90GBを月末まで使えます。
5分無料・かけ放題は海外では対象外
海外でahamoを利用しているときは、かけ放題オプション、5分以内の国内通話無料は適用されません。台湾で電話回線の通話をすると、次の国際電話の項で解説するエリアごとの通話料がそのまま課金されます。
SMSの受信は無料、送信は1通100円
ahamoのSIMを台湾で利用しているときは、SMSの受信は無料、SMS送信は1通100円かかります。
アプリやネットバンキングのなかにはSMSでワンタイムパスワードが送られてくるものがありますが、SMS受信は無料なので、台湾でそういう場面に遭遇しても料金を気にする必要はありません。SMSの送信は、台湾旅行でわざわざ使うことはほぼ無いはずなので気にしなくていいでしょう。
国際電話も使えるが、国際電話は「着信側」にも着信料が発生するので注意
ahamoはデータローミングサービスだけだと思っている人もいるかと思いますが、ahamoは台湾で国際電話も利用できます。VoLTE国際ローミングは、中華電信、台灣大哥大、遠伝電信で利用可能です。
ただし、国際電話は発信だけでなく「着信側」にも着信料が発生する点に注意してください。あなたが台湾滞在中に日本にいる家族・友人・取引先からの電話に出ると、着信側(あなた)にも1分あたり145円の着信料が発生します。
| 発信する場合(円/分) | 着信する場合 (円/分) | |||
|---|---|---|---|---|
| 台湾国内 | 日本向け | その他の 国向け | ||
| 音声通話 | 75円 | 175円 | 265円 | 145円 |
台湾国内に電話を発信する場合は1分あたり75円、日本に発信する場合は1分あたり175円、それ以外の国に発信する場合は1分あたり265円かかります。台湾で電話を着信した場合は、1分あたり145円の支払いが必要です。
家族や友人との連絡は、LINEなどのアプリ通話を使えばデータ通信の範囲内で無料です。LINEの通話は電話回線ではなくデータ通信で行われるため、上の表の通話料・着信料はそもそも発生しません。あなたが台湾からLINE通話を発信しても、日本にいる相手がそれを受けても、どちらにも高額な通話料金が請求されることはありません。消費されるのはahamoの30GBのデータ容量だけです。
日本の家族と長電話したい場合や、旅先の様子をビデオ通話で見せたい場合も、LINE通話なら時間を気にせず話せます。電話回線での通話は、LINEを使っていない相手やお店への連絡など、どうしても必要な場面だけに絞るのがオススメです。
台湾での電話とSMSの月間利用額が5万円を超えると、当月末まで海外での電話・SMS・データ通信が停止
海外での電話とSMSの月間利用額が5万円(利用停止目安額)を超過した場合、当月末まで海外での電話、SMS、データ通信がすべて利用停止になります。利用可能データ量を追加しても解除はできません。
とはいえ、通話は前述の通りLINEで代替でき、電話回線で月5万円分(日本向け発信で約4.7時間分)も通話することは普通の旅行ではまず無いので、過度に心配する必要はありません。
データ通信でいわゆる「パケ死」・高額請求は起こらない仕組み
ahamoのSIMカードやeSIMを入れたスマホで台湾旅行中にデータ通信しても、いわゆる「パケ死」は起こりません。パケ死とは、海外で知らないうちにデータ通信が行われ、従量課金で数十万円といった高額なパケット料金を請求されてしまうことです。
ahamoの海外データ通信は月額2,970円の基本料金に含まれる定額サービスなので、そもそも使った分だけ課金される仕組みではありません。うっかり使いすぎても、30GBを超過したら最大1Mbpsに、15日を超えたら最大128kbpsに通信速度が制限されるだけです。
低速になる不便さはあっても、身に覚えのない高額請求が届く心配はありません。安心して台湾で使ってください。
なお、注意するとすれば電話回線での通話です。データ通信と違って通話は従量課金(着信にも料金が発生)なので、長電話はLINE通話を使いましょう。詳しくは前述の国際電話の項をご覧ください。
【深掘り】台湾のローミング先は3社。使用しているLTE(4G)周波数帯まとめ
ここからは、台湾でのローミング先キャリアと周波数帯について詳しく知りたい人向けの解説です。手持ちのスマホが台湾の周波数帯に対応しているか確認したい人、どのキャリアに繋がるのか知りたい人は参考にしてください。
ローミング先はドコモのWEBサイトで確認できます
ドコモの対応エリア・通話料・通信料を調べるでローミング先が確認できます。渡航先を台湾に設定すると、以下の対応ネットワークが表示されます。これが台湾でのローミング先になります。(2026年7月3日時点)
| 事業者名 | 5G | LTE |
|---|---|---|
| Chunghwa(中華電信) | ○ | ○ |
| TWM(台灣大哥大) | ○ | ○ |
| FET(遠伝電信) | ○ | ○ |
ahamoはドコモの料金プランの1つなので、ahamoで海外ローミングを使用して台湾でデータ通信するときも、この3社のいずれかで通信することになります。3社とも5G/LTEに対応しています。VoLTE国際ローミングは、中華電信、台灣大哥大、遠伝電信の3社すべてで利用できます。
台湾では2024年9月30日をもって3Gネットワークのサービスが終了しました。2024年10月1日以降、通話はVoLTE対応の機種でないと利用できません(データ通信専用機はLTE対応機種であれば利用可能)。古いスマホを持って行く予定の人は、VoLTE対応機種かどうか事前に確認しておきましょう
【通信品質】台湾3社は第三者調査でも高い評価
通信品質の国際的な調査機関であるOpensignalの台湾レポート(2025年12月、データ収集期間は2025年8月から10月)によると、調査対象の3キャリア(中華電信/台灣大哥大/遠傳電信)はいずれも動画視聴の体感品質(Video Experience)で「Very Good」の水準にあり、平均して1080p以上の動画を待ち時間やカクつきの少ない状態で視聴できると評価されています。
同レポートでは、中華電信が16部門中13部門で受賞し台湾で最も評価の高いキャリアとなっており、特にダウンロード速度・アップロード速度・5Gダウンロード速度・5Gアップロード速度の速度4部門をすべて単独で制しています。通信の安定性(Reliability/Consistent Quality)でも首位でした。私が中華電信で快適に使えたのも、こうした背景があってのことでしょう。
他の2社も高水準で、台灣大哥大は動画視聴の体感品質(Video Experience)で3社中の首位(73.2点)、遠傳電信は5Gの接続しやすさ(5G Availability)で首位(76.5%)という結果でした。いずれのキャリアに接続されても、台北や台中などの都市部で旅行中の使い方に困ることはまずありません。
ただし、海外ローミングは現地の一般ユーザーと比べて速度が出にくい場合があります。上記は台湾の通信環境の目安であり、ローミングでこの数値がそのまま出るとは限りませんが、台湾の通信インフラ自体が非常に高い水準にあるため、旅行での実用に不足はないでしょう。
出典: Taiwan, December 2025, Mobile Network Experience Report | Opensignal
台湾のLTEサービスで使用される基本の周波数帯は「LTE Band 3/8/28」
大雑把に言うと、台湾のLTE(4G)サービスで使用されている基本の周波数帯はLTE Band 3/8/28の3つです。最低でもLTE Band 3/8/28に対応している機種であれば台湾での使用に困ることは無いでしょう。完璧を目指すのであれば、LTE Band 1/3/7/8/28/38に対応している機種を用意するといいでしょう。
中華電信、台灣大哥大、遠伝電信などの台湾の携帯電話会社は、2013年10月に実施されたLTE周波数オークションによりLTE Band 3/8/28の3つのうち2つを獲得しました。各社まずは1つの周波数帯から整備・展開を始め、後になってもう1つの周波数帯を整備・展開しました。たとえば中華電信はLTEサービス開始当初はLTE Band 3のみでしたが、後からLTE Band 8も開始しました。また、2G用周波数帯、3G用周波数帯をLTEに転用することでLTE Bandが増えていきました。
中華電信(Chunghwa=Chunghwa Telecom) ※ローミングでオススメ・台湾のドコモ的会社
中華電信(Chunghwa Telecom)は、契約者数で台湾最大の総合通信事業者です。元は100年以上の歴史を持つ国営の電信事業を1996年に会社化したもので、今も政府(交通部)が筆頭株主となっています。携帯電話だけでなく固定回線やブロードバンドも手掛けており、台湾で初めてLTE(2014年)と5G(2020年)のサービスを開始した、日本でいうNTTのような立ち位置のキャリアです。
私がahamoを台湾で使用したときは、自動で中華電信が選択された状態でした。また、ahamoとは別に台北松山空港で中華電信の旅行者向けプリペイドSIMを毎回購入していますが、台湾旅行中に圏外になって困ったことはありません。
中華電信は以下のLTE Bandを使用してサービスを提供しているようです。
- LTE Band 1
- LTE Band 3
- LTE Band 7
- LTE Band 8
LTE Band 1/3/8は日本でも使用されている周波数帯のため、日本のスマホが台湾でも問題なく使える可能性が非常に高いです。LTE Band 1とLTE Band 3はドコモ/au/ソフトバンク、LTE Band 8はソフトバンクが使用しています。LTE Band 7は日本のどの会社も使っていません。
情報元
- Chunghwa Telecom – Taiwan – Wireless Frequency Bands and Device Compatibility
- Chunghwa Telecom | Powertec Information Portal
台湾大哥大(TWM=Taiwan Mobile)
台灣大哥大(Taiwan Mobile)は、中華電信に次ぐ台湾2位のキャリアです。台湾の大手財閥である富邦グループの傘下にあり、通信事業のほか通販や動画配信などのサービスも展開しています。2023年12月には台灣之星(T Star)を合併し、5Gネットワークを強化しています。
- LTE Band 1
- LTE Band 3
- LTE Band 7
- LTE Band 8
- LTE Band 28
台灣大哥大の4G LTEサービス開始当初は、LTE Band 3/28の2つを使用していました。そのためLTE Band 3/28をメインに整備しているはずです。
LTE Band 1/3/8/28は日本でも使用されている周波数帯のため、日本のスマホが台湾でも問題なく使える可能性が非常に高いです。LTE Band 1とLTE Band 3はドコモ/au/ソフトバンク、LTE Band 8はソフトバンク、LTE Band 28はドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイルが使用しています。
遠伝電信(FET=Far EasTone)
遠傳電信(Far EasTone)は、台湾3位のキャリアです。台湾の大手財閥である遠東グループの傘下で、1997年にアメリカのAT&Tとの合弁で創業しました。2022年には亜太電信(アジア太平洋電信)を合併し、事業規模を拡大しています。
遠伝電信は以下のLTE Bandを使用してサービスを提供しているようです。
- LTE Band 1
- LTE Band 3
- LTE Band 7
- LTE Band 28
- LTE Band 38
- LTE Band 41(?)
遠伝電信の4G LTEサービス開始当初は、LTE Band 3/28の2つを使用していました。そのためLTE Band 3/28をメインに整備しているはずです。
LTE Band 1/3/28は日本でも使用されている周波数帯のため、日本のスマホが台湾でも問題なく使える可能性が非常に高いです。LTE Band 1とLTE Band 3はドコモ/au/ソフトバンク、LTE Band 28はドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイルが使用しています。
亜太電信は遠伝電信に、台湾之星は台湾大哥大に吸収合併された
かつて台湾には5社のキャリアがありましたが、2023年12月に再編されて現在の3社体制になりました。亜太電信(LTE Band 8/28/38/41を使用)は2023年12月15日に遠伝電信に、台湾之星=T STAR(LTE Band 1/7/8を使用)は2023年12月1日に台湾大哥大に、それぞれ吸収合併されています。
古い情報サイトではローミング先として4~5社が掲載されていることがありますが、現在のローミング先は中華電信・台灣大哥大・遠伝電信の3社です。
【まとめ】ahamoなら台湾はデータローミングをオンにするだけ
ahamoは台湾でも追加料金や事前申し込みは不要で利用できます。台湾に到着したらスマートフォンのデータローミングをオンにするだけで、日本で利用しているデータ容量の範囲内(国内利用分との合算30GBまで)で、そのままインターネットを利用できます。筆者が実際に利用した際は中華電信に接続され、台北市内では下り約52Mbpsを記録するなど、地図アプリや検索、SNSも快適に利用できました。
利用する際は、日本で使ったデータ容量との合算が30GBになること、海外での高速データ通信は15日を超えると最大128kbpsに制限されること、音声通話は発信だけでなく着信にも料金がかかることを覚えておきましょう。また、帰国後は不要な海外通信を防ぐため、データローミングをオフに戻すのがおすすめです。
これらのポイントさえ押さえておけば、SIMカードの入れ替えやWi-Fiルーターのレンタルは不要です。台湾に到着後すぐにインターネットを利用できるため、地図アプリや翻訳アプリ、SNSなども日本とほぼ同じ感覚で利用できます。海外でも手軽にスマホを使いたい人にとって、ahamoは非常に便利なサービスといえるでしょう。





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